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整形外科|人工股関節について

開院以来約2,900例にも及ぶ人工股関節手術の実績

私たちは25年以上の人工股関節の経験を有しており、約2,900例にも及ぶ人工股関節手術を行ってきました。 人工股関節の開発者であるイギリスのチャンレー先生のコンセプトにしたがい、 骨セメント使用の人工股関節を30年以上にわたり使用しています。

この人工股関節は骨盤側には臼状のポリエチレン、大腿骨側には先端が球状になった金属性の棒を骨セメントで固定します。 人工股関節手術をすると確実に痛みはなくなります。関節の動きは大体手術前と同じくらいか少し良くなり、 足の長さも1.5から2cmほど長くなります。傷は太ももの横に12cmほどの長さ(小切開手術は行っていません)で手術時間は1時間30分くらいです。 入院期間は通常の手術で4~5週間くらいですが、リハビリ専用の病棟がありますので充分な機能回復を行ってから退院することが可能です。

※手術件数は2019年度末現在

人工関節の構造

病気や怪我などで治療ができない状態まで傷ついた股関節は、その後症状が改善することがほとんど無く、 非常に強い痛みを伴い、通常の歩行も不可能な状態になります。 人工股関節を用いた置換術を行うことで、痛み・歩行の改善をすることができます。 人工股関節は主に下記の2つの部品からできています。

1.ソケット
土台として臼蓋に埋め込みます。
ポリエチレンでできています。
2.ステム
土台として大腿骨に埋め込みます。
金属でできています。

人工股関節の寿命・手術成績

手術後の一番の関心は人工関節がどれくらい長くもつのかということです。 長期に人工関節を使用すると弛んでくることがありますが、その原因は手術の技術と関節面に使用しているポリエチレンのすり減りによるものです。 私たちは20年以上の人工関節の経験を有していますが手術後25年で約30%の患者様がやり直しの手術(再置換術)をしていました。 大切に使っている方では25年、30年も大丈夫な方もいらっしゃいますし、最近の手術の技術が良くなっているのでさらに良い成績が期待できると思います。 参考までに我々の初期の手術成績を図示しておきます。

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