リハビリテーション科
患者様に選ばれる豊中リハ
当院のリハビリテーションを受けたいと患者様に選ばれる部門を目指しております。

リハビリテーション室 理念・方針
理念
法人の理念・方針に基づき、人間の生命、人間としての尊厳と権利を尊重し、医学的・教育的・社会的な機能を最大限発揮し、機能回復・社会復帰・在宅生活・社会参加を支援します。
基本方針
- 患者様を主体とした満足度の高いリハビリテーションを提供します
- 患者様の状態に合わせた治療・運動・練習を提供します
- スタッフ一人一人がプロフェッショナルとして、日々研鑽に努めます
- 豊岡中央病院で良かったと思っていただけるように努力します
部門目標
- 患者様のニーズを把握した上で質の高い医療を提供し、患者満足度を高める
- 医療者としての使命感を持ち、患者第一のリハビリを実践する
- 患者様にとって安心かつ安全なリハビリを提供する
リハビリテーション室の特徴
急性期から回復期までの一貫したリハビリテーションを実施し、機能回復を計るだけでなく、 自宅での生活を安心して送れるように全面的なサポートをしております。
また外来での運動療法(保存療法)では、症状を改善することはもちろん、 再発を予防することも重視しております。
在籍スタッフ(2020年4月現在)
- 理学療法士
- 12名
- 作業療法士
- 6名
- 言語聴覚士
- 1名
- あんま・マッサージ師
- 1名
- リハビリ助手
- 2名
施設基準
- 運動器疾患リハビリテーション料:Ⅰ
- 脳血管疾患等リハビリテーション料:Ⅰ
- 廃用症候群リハビリテーション料:Ⅰ
主な対象疾患
- 整形疾患(変形性股関節症、変形性膝関節症、腰部脊柱管狭窄症、椎間板ヘルニア、頚椎症性脊髄症、肩関節周囲炎、骨折、等)
- 脳血管疾患(脳梗塞、脳出血、等)
- 廃用症候群(肺炎後、等)
人工股関節全置換術後のリハビリテーション
人工股関節全置換術後のリハビリテーションは術翌日から行われます。 治療には、理学療法士が関節の動きや筋力の向上にて歩行や立ち上がりなどの基本動作能力の回復を促進するとともに、 作業療法士による患者様それぞれの身体機能に応じた日常生活動作の練習を行っていきます。
人工股関節全置換術後は脱臼の可能性がありますが、間違った動き方をしなければ予防することができます。 日常生活や趣味活動、職業復帰に向け、自信をもって退院後の生活を送れるようにサポートさせていただきます。
充実した最新の物理療法機器
当院では痛みやしびれなどの症状を改善するために、様々な物理療法機器を揃えております。
また、マッサージを行う専門スタッフ(柔道整復師、あん摩マッサージ指圧師)が筋肉の張りやコリといった患者様の要望に応えています。
運動療法(保存療法)の流れ【外来の場合】
リハビリを希望される方は、まずは当院の医師の診察を受けて下さい。
はじめに患者様のお話を伺い、症状や困っている事を詳しく確認致します。
痛みに関しては、症状や生活習慣を詳しく聞くことで原因や対処法を推測できることがあります。
実際に身体の状態、姿勢や動作を確認し、症状の原因を追究するための検査を行います。
検査を行った結果を、現在の状況や問題点、今後の方針などを含めて患者様にご説明致します。
検査結果に基づいた患部への治療を行うととともに、姿勢・動作指導や生活指導、自宅でできるトレーニングの指導もしていきます。 これにより治療効果の持続や再発の予防へと治療効果を高めることができます。
質の高い治療を目指して
治療技術の向上のために、外部研修会への参加や定期的な勉強会を実施しております。 また、学会発表等の学術活動へも積極的に取り組んでおります。
特色
- 1.急性期から在宅復帰までの一貫したリハビリテーションの提供
- 当院では、手術内容・身体状態に合わせて術後早期からリハビリテーションを提供しております。機能回復を図るだけでなく、退院後の生活を安心して送れるよう全面的なサポートを行っております。
- 2.患者様の笑い声が聞こえる広くて明るい空間
- 広くて明るい開放的なリハビリテーション室には、スタッフのかけ声や患者様の笑い声が聞こえて活気に溢れております。広いスペースがあり、充実した歩行練習が行える環境が整っております。
- 3.自宅復帰を想定した日常生活動作練習
- リハビリテーション室の中に、家庭の生活環境を再現した場所があり、和室や浴室を利用した床上動作練習や入浴動作練習を行っております。必要に応じてリハスタッフが家屋調査を行い、実際のご自宅を想定したリハビリテーションを提供しております。
- 4.人工関節術後のリハビリテーションの豊富な経験
- 当院では、人工関節の手術目的で入院される患者様が多く、人工関節を十分に理解し専門的な知識と技術を持ったリハスタッフが治療を担当させていただきます。患者様の満足度を高めるため、患者様の要望や最新の知見を踏まえた治療を進めていきます。
- 5.充実した外来リハビリテーション
- 当院では、あらゆる年齢層の患者様のリハビリテーションを実施しております。対象となる主な症状は、関節の痛みや違和感、骨折等の外傷、手術後のリハビリテーションなど幅広く対応しております。当院の外来リハビリテーションは予約制になっており、医師の診察で必要と判断された後に開始されます。
患者様の症状や目標に合わせて、個々の治療プログラムを作成致します。痛みの軽減や身体機能の向上だけでなく、治療効果を高めるために姿勢・動作の指導や日常生活のアドバイス、ホームエクササイズの指導を行います。
教育・研究体制
より質の高いリハビリテーションの提供を目指して、部門内教育や研究活動にも力を入れております。自己研鑽のために、学会や研修会などにも積極的に参加しております。また、専門資格取得などキャリアアップを目指しているスタッフへは、研修会への参加を配慮・支援する体制を整えております。
人材育成においては、クリニカルラダーに沿って知識・技術の習得を行いながら個人の目標達成や成長を促し、皆で成長できる環境を目指しております。
また、多くの養成校から臨床実習を受け入れており、後進の育成を行いながらスタッフ自身も成長できることを目指した指導体制にて行っております。
部門内教育体制
-
- 部門全体勉強会:月2回開催
- 臨床業務において必要となる知識の補完・向上ならび医療の標準化を目的に行っております。最新の知見から医療安全など、知識を部門全体で共有する内容になっております。
-
- 部門別勉強会(理学療法・作業療法・言語聴覚療法):週1回
- 各部門に分かれ、それぞれの専門性を高める目的で行っております。症例検討から実技練習など、より実践的な内容になっております。
-
- リハ部門研修会:年1回
- スタッフの知識・技術の向上、プロトコルのブラッシュアップを目的に、外部講師をお招きした研修会を開催しております。当院の患者層に合わせて、より具体的な内容で毎回講義いただいております。
-
- リハ部門新人教育プログラム
- 社会人ならび医療職として必要な基本知識の習得を目的で行っております。内容は、診療報酬制度、接遇、感染対策、医療安全など多岐にわたります。
施設基準
- 運動器疾患リハビリテーション料:Ⅰ
- 脳血管疾患等リハビリテーション料:Ⅰ
- 廃用症候群リハビリテーション料:Ⅰ
専門資格取得者
更なるレベルアップを目指して、専門資格取得に励んでおります。
- 日本理学療法士協会 認定理学療法士(運動器) :4名
- 日本理学療法士協会 認定理学療法士(管理・運営):1名
学術活動実績
2019年度
学会発表タイトル | 発表学会 | 氏名(職種) |
---|---|---|
Horizontal flexion testが陽性のデスクワーク従事者の利き手および非利き手側の陽性率 | 第50回 北海道作業療法学会学術大会 | 矢田翔馬(OT) |
腰部脊柱管狭窄症術後6ヶ月における腰椎伸展可動性と立位アライメント | 第70回 北海道理学療法士学術大会 | 岡音佑季(PT) |
人工股関節全置換術におけるしゃがみ動作と身体機能 | 第18回 北海道病院学会 | 太田雄介(PT) |
当院での人工股関節全置換術ADL満足度について | 第18回 北海道病院学会 | 安武雪子(OT) |
腰部脊柱管狭窄症術後における腰痛が腰椎伸展可動性に与える影響 | 第18回 北海道病院学会 | 岡音佑季(PT) |
下腿後面に歩行時痛が生じたTHA症例 | 第18回 北海道病院学会 | 下澤駿介(PT) |
足関節へのテーピング方法の違いが身体運動と床反力に及ぼす影響 | 第18回 北海道病院学会 | 伊藤颯亮(PT) |
腰部脊柱管狭窄症術後における腰椎伸展可動性と立位アライメント-術後6ヶ月での検討- | 第7回 日本運動器理学療法学術大会 | 岡音佑季(PT) |
人工膝関節置換術後における階段昇降困難感に関連する因子 | 第50回 日本人工関節学会 | 工藤優(PT) |
人工膝関節置換術症例における股伸展位での膝屈曲可動域が退院後QOLに与える影響 | 第50回 日本人工関節学会 | 下澤駿介(PT) |
2018年度
学会発表タイトル | 発表学会 | 氏名(職種) |
---|---|---|
TKA後症例への持続的疼痛に対する心理社会的側面へのアプローチ | 第17回 北海道病院学会 | 工藤優(PT) |
リハ専門職に対する社会人基礎力の向上への取り組み | 第17回 北海道病院学会 | 工藤優(PT) |
人工股関節全置換術後における捕高挿入の即時効果 | 第17回 北海道病院学会 | 太田雄介(PT) |
腰部脊柱管狭窄症術後における腰椎伸展可動性 | 第17回 北海道病院学会 | 岡音佑季(PT) |
腰椎固定術後に立位・歩行で不安定性を呈している症例 | 第17回 北海道病院学会 | 岡音佑季(PT) |
腰部脊柱管狭窄症術後における腰椎伸展可動性と立位アライメント-第2報- | 第69回 北海道理学療法士学術大会 | 岡音佑季(PT) |
投球動作前半の軸足の踏切力および関節・体幹運動が投球速度に及ぼす影響 | 第69回 北海道理学療法士学術大会 | 下澤駿介(PT) |
腰部脊柱管狭窄症術後における腰椎伸展可動性と立位アライメント | 第6回 日本運動器理学療法学術大会 | 岡音佑季(PT) |
人工膝関節置換術後の股伸展位での膝屈曲角度と降段動作との関係 | 第3回 道北理学療法学術大会 | 下澤駿介(PT) |
2017年度
学会発表タイトル | 発表学会 | 氏名(職種) |
---|---|---|
腰部疾患術後におけるADL指導の検討 | 第6回 日本運動器理学療法学術大会 | 岡音佑季(PT) |
人工膝関節全置換術後の患者満足度調査 | 第16回 北海道病院学会 | 工藤優(PT) |
純粋な股関節屈曲角度の検討 | 第16回 北海道病院学会 | 太田雄介(PT) |
腰部疾患術後QOLに関する因子の検討 | 第16回 北海道病院学会 | 岡音佑季(PT) |
THA後の動作満足度に影響する因子の検討 | 第16回 北海道病院学会 | 柏葉郁美(OT) |
腰部疾患術後QOLに関する因子について | 第68回 北海道理学療法士学術大会 | 岡音佑季(PT) |
人工股関節全置換術後早期における2本杖が股関節外転筋に与える影響 | 第2回 道北理学療法学術大会 | 妻沼智之(PT) |
人工股関節全置換術後の股関節外転筋の歩行周期での筋活動様式 | 第2回 道北理学療法学術大会 | 妻沼智之(PT) |
臨床実習受け入れ実績(2019年度実績)
各養成校から学生を受け入れております。当院の実習では、急性期から回復期までの一貫したリハビリテーションを指導しております。
- 学校名
- 弘前大学、北海道医療大学、北海道科学大学、北海道千歳リハビリテーション大学、 北海道文教大学、北都保健福祉専門学校